大学では環境について研究し、設計とは無縁の学生時代を過ごしました。就職活動中に縁あって「まずは1ヶ月CADを触ってみないか」という提案を受け、未経験からこの世界へ入りました。気づけば15年以上、半導体製造装置の設計に携わり、現在は後輩の育成も担う設計士として業務にあたっています。
もともとプラモデル作りなど、部品を組み上げて形にするのが好きでした。設計も感覚としてはそれに近く、自分が描いた一つひとつの部品が実際に組み上がり、巨大な装置として完成した時の達成感は何年経っても格別です。自分のアイデアが物理的な形になり、目の前で動き出す瞬間が、この仕事の最大の魅力ですね。
「この大きさでは入りません」といった無理難題なリクエストをいただくこともあります。そんな時、過去の経験をエクセルなどで資料化していた「知識の引き出し」を総動員して、パズルを解くように解決策を導き出します。「こうすればできるかも!」とアイデアが形になり、課題を突破できた瞬間は本当に嬉しいです。
後輩の指導では、単に答えを教えるのではなく、その結論に至る「理由」まで深く伝えるよう意識しています。例えば、薬品の性質や静電気のリスクなど、機械以外の知識も織り交ぜて解説します。100人いれば100通りの設計があるからこそ、その土台となる考え方のプロセスを共有し、共に成長できる環境を大切にしています。
土日や祝日はしっかり休める環境で、有給休暇も気兼ねなく活用しています。休日は家族と出かけたり、近畿圏をキャンプで巡ってアウトドアを楽しんだりしてリフレッシュしています。自転車や電車で通える距離に職場があり、趣味の時間もしっかり確保できる。そんな安定した生活のリズムが、良い仕事に繋がっています。
キャリアは15年を超えましたが、自分の中ではまだレベル3か4くらい。この仕事は覚えることが非常に多く、上には上がいます。自分の設計が会社の「標準(ベース)」として採用されるなど、確かな実績も増えてきましたが、最善の正解を求めて悩み、学び続ける日々に終わりはありません。その奥深さが面白いんです。